地下鉄1号線 |
ご存知の人も多いと思うが、韓国では地下鉄の中で物を売る人がいる。最近では、それを禁止する放送も車内アナウンスで流れているが、一向に減る気配はない。特に1号線では、必ずといっていいほど、この物売りに遭遇する。 何を売っているかと言うと、これは本当に多種多様である。玩具、ボールペン、傘、手袋、携帯裁縫道具、サポーター、懐メロ音楽CDまで。 まず、大きな箱に商品を入れて、ガラガラ引きながらその車両にやってくる。人が多いとかなり邪魔である。禁止されているのだから、こっそり売るのかと思いきや、「さぁ、みなさんお耳を拝借〜〜〜〜」と商品の説明が始まるのである。いかに便利で安くていい品物であるかをアピールするのである。CDの場合は、CDデッキ付きで登場する。 ある時、韓国語の授業で、この物売りの話題になった。先生が、「地下鉄で買ったことある人!」と聞くと、案外買っているもので、2,3人が手をあげた。質問した先生も、甥っ子の為に、玩具を買った事があるそうだ。 その内の一人は、夏に扇子を買ったそうだ。韓国では ?? (プッチェ)という。日本のようなタイプもあるが、地下鉄で売られていたのは、羽で出来たような扇子だったそうだ。友達のお土産に面白そうだから、買ったということ。実は、この扇子、暑いときに扇子として使うことはもちろんだが、クルっと回して留める帽子に早代わりするという優れもの。彼女曰く、とても印象的だったそうだ。しかし、その後プレゼントした友達に聞くと、クルっと回して帽子にした扇子は、二度と元の扇子にはもどらなかったそうだ。 また、こんなアジュンマに遭遇した事がある。1号線に乗っていると、途中から大きな箱を持ったアジュンマが乗って来た。アジュンマは、私の前の席に、自分の荷物をドカンと前に置き、腰掛けた。そして、なぜかダンボールを開け始めると、そこには落花生が入っており、それを計るための枡も入っていた。そして、何やら紙を取り出し、落花生の中に立てかけた。その紙には、落花生1盛2000ウォンと書いてあった。そう、アジュンマは、そこで落花生を売り始めたのだ。私は途中で降りたけれど、いったいどこまで行ったのだろう。 こんな1号線が私は結構好きだったりする。 |