
3月5日水曜日、台湾に向けて出発。今回は家族旅行ということで、いつも韓国へ一人旅をしている私は、「お!今回は、この免税品がね〜、この機内食ね〜」と楽しく会話をしながら飛行機の中で過ごせることを期待していた。しかし…姉と両親は一足先に日曜日に出発。私はいつもと変わることなく、1人で関空に行き、一人で飛行機に乗り込んだ。
韓国行きは、ANA、JAL、アシアナ、大韓なのだが、今回はエバー航空という飛行機。久しく韓国以外の国に行っていないので、興味津々。私は、事前にネットでチェックした。するとなんとも可愛いキティちゃん飛行機があるという。キティちゃんのぬいぐるみが出迎えてくれて、座席のところにもキティちゃんがいっぱい。機内食についてくるかまぼこまでもがキティちゃんなのである。 「乗りたい〜〜〜〜!!」と思ったが、今は大阪線には運航していないということ。普通の緑色の飛行機に乗った。
「出て右!出て右!」飛行機の中で何度か繰り返した。というのも、家族と空港で会うために、「出て右に行きなさい。」と言われていたからである。韓国以外の国に行くのは、こんなに不安なものなのか…?そう、かなり不安。だって、言葉がまるっきしわからない。私の記憶している中国語は、「ニーハオ」と「シェイシェイ」だけ。これではいかんと、関空で本屋に行き、「すぐに使える中国語」「簡単中国語会話」などの本を見て、「トイレはどこですか?」「これいくらですか?」だけでも覚えていこうと、口をパクパクさせながら無言で何度も読んでみた。よし!覚えた!と思ったけど、台湾に着いたら、まったく覚えていなかった。
今回の台湾旅行は、台湾好きの姉が準備をしてくれた。私もあれこれ調べては見たが、何分初めてとあって、まったく雰囲気がつかめない。5日(水)に空港に着いて、出て右に歩くと、椅子に座っている姉と母を発見。なぜか椅子2個飛ばし位で座って、二人とも下を向いている。しかも父の姿はない。私は大きく手を振ってみたが、まったく気付く様子がない。次々と出国の出口から人が出てきてるのに、こっち向いてよ〜。仕方なく、近くまで近づいて行き、やっと気付いてくれた。父はトイレに行ってたらしい。
そこから、烏来というところに行った。空港から1時間ちょっとかかった。ホテルの綺麗さにびっくりした。隣を流れている川がまた綺麗。セキュリティがしっかりしていて、廊下の入り口も部屋の鍵で「ピッ」といわせないと開けられないし、エレベーターも「ビッ」が必要である。父と母がこれを理解するまでに、かなりの時間を要したのは言うまでもない。
ここは、温泉である。部屋にもちゃんと二人はいっしょに入れるお風呂が付いていて、そして、スパもある。スパは、「これはすごい!」と言うものはなかったが、それなりにゆっくりできた。ゴム草履で歩かなければならないところを裸足で歩いたり、必ずシャワーキャップをかぶらなければならないところをしていなかったりとちょっとした失敗はあったものの、なんとかゆったりと湯ぶねにつかり、優雅なお風呂タイムを過ごすことが出来た。でも、いま思えばひとつ知りたい事がある。男風呂もシャワーキャップをかぶるんだろうか?もちろんロンゲの人もいるだろうし。
夕食は、フレンチのフルコース。なかなか美味しかった。
部屋に帰ると、ベットの上に真っ赤なバラが1本。そして、蚊屋?がかけられていた。ちょと怪しい雰囲気?新婚旅行なら良いかも。
夜は姉と「電車男」のDVDを借りて見た。台湾で電車男?
次の日(3月6日)は、ホテルの近所を散策した。15分くらい歩くと、商店街があり、トロッコ電車も乗れるところがある。私たちは、歩道のない危険な道路を川沿いに歩いて行った。2週間前に捻挫した足が少し心配ではあったものの、この日も階段を上ったり降りたり、また上ったり降りたりと、多少無駄な動きはあったものの、りっぱに挫折することなく歩き通した。
トロッコ電車は多少危険な乗り物だった。かなり横揺れが激しく、ふと横を見ると、チェーンが外れていた。というか、最初からしてなかったようで、どうも自分で乗った後に、チェーンを引っ掛けないといけなかった模様である。
トロッコ電車に乗って、それからケーブルカーに乗って、山の上まで上がった。ホテルのカフェでのんびりお茶を飲むことも出来た。
そこにおみくじの機械が置いてあった。10元入れると、女の人だったかな?クルクルっと巻いたおみくじを神社らしきところから、運んで来てくれるという、日本とまったく同じパターンの機械である。記念に占おうと10元を入れようとしていると、父が人形のお盆の上にクルクルっと巻かれたおみくじが2本残されているので、止めとけと言った。きっと落ちてこなかったんだと。そうかと思ったけど、とてもやってみたかたったので、10元入れたら案の定、お盆の上の巻物は2本から3本になった。それを見た父、どこからか木の枝を持って来て、出てくるところに突っ込んだ。木の枝が短くて届かず…。そしたら、今度はまた更に長い枝を持って来て突っ込んだ。すると、3本のおみくじが落ちてきた。私は自分のおみくじだけもらった。恐るべし執念の父。
おみくじの内容は、もちろん漢字で書かれていて、まったくわからなかった。わかったのはただ一つ、「婚姻=大吉」。
ホテルにもどって、楽しみにしていたエステに行った。一部屋を一人で使用。なんとゴージャスな…。部屋にはお風呂がついていて、ベット、お手洗い、そして窓からは綺麗な川が見えた。とてもリッチな気分になれる。ひとつ困ったことは、マッサージしてくれる人がカタコトしか日本語が出来ないと言うこと。中国語は「ニーハオ」と「シェイシェイ」だから、容赦なく次は英語である。かなり無言が続いたのは、言うまでもない。
その日の夜もDVDを見る。題目は「嫌われ松子の一生」
3月7日(金)烏来を朝出発して台北に到着。お昼は、世界的にも有名な、そうソウルにも日本にもお店がある鼎泰豊で小籠包を食べた。もちろん大阪にもお店があるが、本場がやはり美味しいという。
その後、昼から私と父は市内観光に出かけた。姉と母は前に行ったということでパス。どんなガイドの人が来るのか?果たしてその日本語は父に通じるのか?ちょっぴり心配だった。
1時5分くらいにホテルのロビーに現れたガイドは男性。少したどたどしい日本語だった。もう1人いるので、その人のホテルに向かうからと言った。ということは、たった3人で観光なのか…?まぁ、少ない方が丁寧に案内してもらえていいかと思った。
しばらく走ってホテルに到着。ホテルから出てきた人は金髪のアメリカのおばちゃんだった。やはりアメリカ人らしく、やたらジェスチャーが大きく、「リアリ〜」を大きな声で何度も繰り返した。バスの中では、5ヶ国語を話せるというガイドのおっちゃんが、日本語と英語を交互に繰り返し説明した。日本語になると身を乗り出し、英語になると椅子にもたれかかる父の前後運動が何度も繰り返された。
後から、父が言っていた。「イギリスの人といっしょやったなぁ〜」と。「ちゃうでぇ、それはイギリスのバッキンガム宮殿の衛兵交代も同じやなぁ」という話をしていただけであって、私はロスから来ましたと、巻き舌で応えてた彼女はまさしくアメリカ人。
台湾の衛兵交代の感想は…。疑問が二つ。
1.必要以上に高く足を上げながらの行進はなぜだろう?普通に歩けばもっと早いのに。
2.ズボンが短いのはなぜだろう?
ということだった。
その他、台湾のお寺、故宮博物館などを見学。
市内観光の前にお茶屋さんに行ったのだった。そこは、姉が台湾に行く度に訪れるところ。昔は日本語の上手だお父さんがされていたそうだが、数年前に亡くなられ、今は息子さんが後を継いでいる。日本語を独学で学んだと言う息子さんの話は、時々わからないところもあったが、コミュニケーションをとるには十分だった。早口なのが玉に瑕。
前に姉が台湾に着いてすぐにお茶屋さんで買い物をし、その後地方に行くので、持って行くのが重いから、台北にもどるまで預かっておいてほしいとお願いしたそうだ。息子さんは「大丈夫、大丈夫」と言いながら、荷物はその日中にホテルにやってきたそう。姉たちは止む無くその荷物を持って地方に行ったそうである。これって、コミュニケーションとれてないのか…?
私は、本場烏龍茶が大好きである。日本で出る居酒屋烏龍茶とは比べ物にならないくらい、甘くて美味しい。値段も高いものから安いものまで様々である。多少高いものを買うと、1回で15杯ほども飲めたりする。私は、烏龍茶、ジャスミン茶などを買った。 そこでは、試飲で何杯飲んだかわからない。お腹チャポチャポ状態。
7日の夜は、中国伝統舞台を見に行った。飛んだり、跳ねたり、機敏な動きが素晴らしかった。最初に人形劇みたいなものがあって、これにはちょっと睡魔が襲って来た。その日は、朝から烏来を出発し、あちこち回って、市内観光もしたので、なんだか疲れていたからかもしれない。と、思ったら、2列前の席に座った母の頭が、かなり右隣の女性の肩に接近しているのを発見。もう、あと5mmくらいでつきそうな勢いである。ついそこまで来ていた睡魔も吹っ飛び、母の頭に釘付けになった。どうせなら、左の父の方にもたれりゃいいのに。大層迷惑そうな右隣の女性。母に代わって「ごめんなさい。」
3月8日(土)今日は台湾最後の日。明日は朝早く大阪に向けて出発である。特にここに行こうという計画は無かったが、行く前から買おうと思っていたサルのTシャツだけは買いたかった。Banana Chippyというキャラクターで高雄に本店があるが、台北でもデパートの中などに入っている。Tシャツだけではなく、トレーナー、ジャケット、靴、ベルト、鞄などもある。毎年デザインが変わるのと、いつのデザインで100着位しか作らないというので、いろんな可愛いデザインがある。台湾は今冬と言うことで(それでも最高気温18度くらい)、Tシャツはバーゲンセール商品だった。2000元以上購入で、マスクとベルトも付いてきた。
ということで、今日は最後にお土産購入日となった。フルーツティというのを買ったのだが、これはなかなか良い匂いで試飲してみたら、結構美味しかった。
夕方、美容院にシャンプーに行った。台湾旅行のCMでもあったように、普通の席で髪を泡泡にしてマッサージしながら洗ってくれ、最後は通天閣のように髪をビョ〜〜ンと立ててくれるのである。首筋もマッサージしてくれ、大満足である。
今日の夜はホテルでゴージャスに中華料理を食べた。後は寝るだけ。
朝5時起床で空港に向かった。朝早かったので、スムーズに空港に到着。前の日に、バナナ、パン、ヨーグルト、ジュースをスーパーで購入し、空港で食べる手はずになっていた。ふと、気付いた時には、もう出国していた。考えてみれば、思いっきり液体を持ち込んだのである。母の鞄にぎっしりと詰められていたのだから。スタバでコーヒーを買って、パン、ヨーグルト、ジュースをしっかりと食べ、周りから不思議な目で見られてはいなかっただろうか?案外、大丈夫なときもあるもんだ。
ゆっくり朝食をいただき、あちこち免税店やおみやげ物屋をうろうろ。可愛いこんなものもゲット。家に何個あるねん?という台湾版スタバタンブラーも嬉しがって購入。と、と、と、時計を見ると、なんと搭乗時刻を10分もオーバーしていた。あわてて、ゲートへ。着いたら、まだ全員乗り込んではいなかった。乗る前には、トイレに行かなきゃと、両親を先に乗せ、姉と私はお手洗いに。
飛行機に乗ると、ずいぶん前に乗ったはずの父がなぜか乗ってすぐのところで、乗務員に何やら聞いている。そして母の姿はなし。 後から聞いたら、ビジネスクラスの席に座っていたらしい。「帰りは席が広いな〜」って。 母といっしょに入ったのに、なんで自分だけ広い席やねん。
でも、そんなこんなで、無事『台湾でビュー&父初海外旅行』は幕を閉じました。特に大きな問題もなく、小さな問題は少々ありましたが、楽しい旅行で良かった、良かった。
韓国に負けず劣らず台湾のタクシー軍団はすごい。韓国では歩道を走るバイクが怖いが、台湾では、信号が赤になるとどこからともなく湧き出てくるバイクの数がすごいのである。
そして、台湾の地下鉄は美しかった。地下鉄の中で飲食禁止だそうだ。ガムはもちろんのこと、飴玉さえ食べてはいけないという。日本も最初から飲食禁止だったら、ハンバーガーを電車の中で食べるというような大胆な行動に出る人はいなかっただろうに。
そして、席を譲ってくれる人も多く見かける。韓国でも席を譲る人は多いが、台湾の人たちもそうだ。なんだかちょっと日本と言う国が恥ずかしくなった。