優しいバスと怖いバス! |
観光客がバスに乗るのはかなり難しい。乗り方もさることながら、乗っている最中の危険度合い、降りるときのタイミングも、なかなか難しく、私は数々の失敗を重ねた。 私は、韓国で生活をしながらも、なかなかバスに乗ることが出来なかった。 初めてのバス通学は、安岩洞に住んでいる時である。距離的には外大まで近いのだが、地下鉄に乗るとかなり遠回りになる。バスだと 15 分くらいで着いてしまう。幸いこのバスはいつもガラガラで人がほとんど乗っていなかった。家からバス停まで少し距離があって、道路沿いを歩いていると、バスは後ろからやって来る。 1 本逃すと15分くらい待たなければならないので、いつも後ろを気にしながらバス停に向かっていた。 ある日のこと、いつものようにバス停に向かっていると、後ろからバスが走ってくる音がかすかに聞こえた。その日に限ってあまり後ろを見ずに歩いていたので、振り向くとかなり近くまで来ていた。私は慌てて走り出したが、すぐバスに追いつかれた。私が後ろを振り向きながら走っているのにバスの運転手が気づいたのか、横に来たとき少し速度が遅くなったように感じた。私は思い切って、運転手のアジョッシの顔を見ながらタクシーのように手を上げてみた。 そうかと思えば、とっても怖い運転手もいる。もちろん運転が怖いのもあるけれど、行き先があっているかを尋ねても丁寧に応えてくれない運転手もいる。 ソウルに行ったことがある人は、バスを見たことがあると思うが、バスには番号と行き先が書かれていて、そのバスの数の多さは半端ではない。いろんな方面へのバスがやってくるので、注意しなければならない。おまけに日本のように、バス停に1列に並ぶということはない。バス停から、道路沿いに人がどんどん前へ前へ人が並んでいく。なので、自分の乗るバスが来たかどうか見たくても、人が立っていて見えないのである。バスが続けて3,4台来ると、自分が乗るバスに向かってみんなが走り出す。後れを取るとバスには乗れないし、バス停からかなり手前で人を乗せたバスは、バス停で再び停まってくれることはない。 ある日のこと、外大前で明洞に行くバスを待っていた。お昼がちょうど終わった頃でバス停はバスを待つ人で混雑していた。そこにバスが4台連なってやってきた。よく見ると最後のバスが私の乗るバス。かなりバス停から離れていたが、いつものようにバスに向かって走っていった。で、乗ろうとするとバスの運転手がドアを開けて、「ここはバス停じゃない!」と言うのです。後ろに人も続いていたのに、結局ドアをバシャンと閉められてしまい、バスが動き出したため、慌ててバス停まで走った。なんとイジワルなんだ、この運転手は…。 優しい運転手もいれば、怖い運転手もいるんだなぁ。 |